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祝!10周年「ばばば!大船渡」オンライン写真展Celebrate the 10th anniversary "Ba Ba Ba! Ofunato" Online Photo Exhibition

岩手県大船渡市と板橋区が連携協力協定を締結して今年で10年。これを記念して大船渡の《いま》を訪ねる現地取材を行いました。大船渡の自然や食の魅力、活き活きした人びとの姿をご覧ください。 取材・撮影:小笠原努

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大船渡の自然 海、山、川の景色Ofunato Nature Sea, mountain, and river views

穴通磯 (あなとおしいそ)

海水の浸食により3つの大きな穴が空いている奇岩で、碁石海岸を代表する景観です。リアス海岸の景色を楽しみながら、その最高潮でこの穴をくぐり抜ける遊覧船ツアーは大人気。

碁石浜 (ごいしはま)

波に磨かれて丸くなった黒い小石が埋め尽くす珍しい海岸。碁石海岸の名の由来となったこの浜は砂粒が足に付かず、気軽に海に入って遊びたい旅行者や家族連れにも人気です。

碁石海岸

碁石岬にある展望台からはリアス海岸ならではの絶景が望めます。晴天時の太平洋の雄大さも、夕陽に染まる湾の美しさにも、いつ訪れても心を奪われる風景です。

盛川(さかりがわ)の鮎釣り

市街地付近ではアユ釣り、本流・支流ではイワナ、ヤマメ、サクラマス、ウナギなどを狙うことができ県内外からの釣り人で賑わいます。

ホンドギツネ

越喜来(おきらい)の山道で会ったホンドギツネの子。綾里崎の林道ではテンと思しき動物にも遭遇しました。ちょっと車で走ればシカは珍しくなく、早朝などには盛の街中で目撃することも。

夏虫山 (なつむしやま)

大船渡の中心地から車で1時間。標高717メートルながら周囲に視界が開け、太平洋を見下ろす眺望が広がります。牧草地となっている山頂はゆったりとした時間の流れる素晴らしい場所です。

大船渡の人気者 三陸リアス鉄道と大船渡グルメOfunato's popular Sanriku Rias Railway and Ofunato Gourmet

盛川を渡る三陸鉄道

朝ドラですっかり有名になった三陸リアス鉄道は海沿いの単線をコトコト走るディーゼル車輛です。大船渡の市街中心地にある盛(さかり)駅から、JR八戸線と連絡する久慈駅まで合計163Kmを約4時間30分で結んでいます。

恋し浜駅

全国から観光客が訪れる恋愛のパワースポット。駅舎には地元特産のホタテの貝殻を使った絵馬が用意され、2分強の停車時間に下車して願い事を書き奉納することができます。

三陸鉄道のイベント列車

東日本大震災後、クウェート国からの支援で作られた新型車両は大型テーブルを挟んだ対面式のシートを採用。グルメ列車、イベント列車などに使われ観光客の人気を集めています。

さんま焼き魚定食

さんま焼き魚定食

魚市場の構内にあり漁師さんや水産関係者も御用達の食堂。朝7時から獲れたての刺身や焼き魚の定食がいただけます。写真はタイ・カツオ・マグロの刺身とアラ汁、小鉢に漬物も付いてなんと700円!

さんまラーメン

「いわてラーメン総選挙」で堂々1位を獲得し県外からもお客さんが押し寄せる大人気店。名産のさんまで出汁をとったスープは驚くほどクリアな脂の旨みと上品な香りが絶品です。

いわて短角牛バーガー

和牛全体の0.5%しか流通されないという最も希少な赤身牛肉のハンバーガーで、メイン食材はすべて岩手県産の銘品です。某口コミサイトのハンバーガー百名店に東北で唯一選出されたこの逸品が980円!連日の大行列も納得です。

大船渡の海の幸 大船渡魚市場の水揚げOfunato's Seafood Ofunato Fish Market Landings

漁船の入港

東北屈指の水揚げ量を誇る大船渡魚市場には漁を終えた船が早朝5時より続々と入港します。漁師さんが放ってくれる魚やおこぼれを狙ってたくさんのカモメが集まって来ます。

水揚げ作業

水揚げ用の網には獲れ獲れぴちぴちの魚が満載。この船はサバ、イワシなどを中心に約1トンを水揚げします。大漁ともなると船から魚を降ろすウィンチも休む間がありません。

選別作業

熟練の漁師さんや水産会社のスタッフが魚の種類や大きさごとに選別していきます。鮮度を保つために手早く一切の無駄のない流れるような作業が続き、海の男たちの働く姿に圧倒されます。

アカムツ (ノドグロ)

「赤いダイヤ」、「海の宝石」とも呼ばれる超高級魚のアカムツ(ノドグロ)。この日は40cmあるかな?と言うサイズが揚がり、漁師さんたちも一様に明るい表情を浮かべています。

カゴ

カレイ、タチウオ、スズキ、ヒラメ、トビウオ、タイ、サバ、ホウボウ、アジ、エイ、タチウオ、スルメイカ、ワラサ(ブリ)、カツオ、etc. 大船渡の豊かな海が育んだ、まさに宝石箱です。

最新の競り風景

大声で入札し価格を競い合うかつてのセリ風景は姿を消し、魚市場が用意したタブレット端末に希望額などを入力すると自動的に価格が決定するシステムが導入されています。入札ミスの減少やセリ時間の大幅短縮など効率化に貢献しています。

大船渡の未来 復興、そして次世代のかがやきThe Future of Ofunato: Reconstruction and the Next Generation's Radiance

太平洋セメント

東北の近代化を支えてきた大船渡のシンボルは震災により壊滅的な被害を受けましたが、わずか3ヶ月後には災害廃棄物を炉の燃料に使用して復興に必要なセメントの生産を開始。

廃棄物処理と資材生産の両面から復興の原動力となりました。

BRT盛駅

専用道を走るバス高速輸送システム「BRT 」(Bus Rapid Transit)は、震災で甚大な被害を受けたJR気仙沼線、大船渡線に代わって運行を開始しました。今では通勤・通学の足として大船渡市民の生活を支えています。

越喜来浪板海水浴場

コロナウイルスの影響もあり開設できなかった海水浴場が、今年は市内の2か所で3年ぶりに開設されました。いまだ海底に瓦礫の残っている海岸もあり、安全の確認が取れた場所から順次整備が進められています。

海水浴場の子どもたち

漁港に隣接して整備され、コンクリートの防波堤がある起喜来(おきらい)浪板海水浴場。透明度の高い海に沢山の子どもたちが何度も何度も繰り返し飛び込んでいます。3年ぶりの海開きに喜びが溢れていました。

BMX・三陸アクティブ

BMXやスケートボードで大人も子どもも元気に、と整備された東北初のBMXコース。活き活きとトレーニングに励む子どもたち、練習を見守り応援する親御さんの姿が見られます。

板橋区職員が撮った大船渡との交流Interaction with Ofunato taken by Itabashi Ward staff

ここからは、連携協力協定を締結して10年、交流行事や復興支援で現地に派遣された板橋区職員の方が撮影した大船渡の情景をご覧ください。

盛町灯ろう七夕まつり

毎年8月7日、8日の2日間に渡り開催され、初日は山車を展示、翌日に町内を巡行します。車の行き交う盛町が祭りの間は歩行者天国になり七夕飾りが彩る中を市民道中踊りが練り歩きます。

おおふなトン

大船渡市内のとある椿の木から生まれた、自称血液型O型の男の子。大船渡の海産物とサンマラーメンが大好物でよく転ぶが必ず起き上がる。特技はキレキレのダンス!

灯ろう七夕まつり 山車巡行

まつり2日目の夜に山車の巡行が始まります。山車は3~4人で舵を取り引いて行くほかに、太鼓や笛、山車の上で沿道の飾りを除ける役など、各地区の組に多くの見せ場があります。

お天王様奉納相撲大会

天照御祖神社の宵宮祭で行われる少年奉納相撲で、町内9地区に分かれて優勝を争います。子供の成長と健康を祈願し開催される大会ですが、皆が一番を目指して頑張る姿に私たちも力をもらいました。

吉野町組の記念写真

吉野町組のメンバーは、震災後に大船渡に派遣された各自治体の職員など歴代の派遣OBと地元の方々や大学生と協力し合い、この大イベントのために全力を尽くします。

消防出初式「まとい組」

年始に地域の消防団が集結し、纏を振ります。木遣り唄をバックに、男衆の掛け声に合わせて次々に纏を振り込む姿は力強く、伝統と迫力を感じさせる勇壮なものです。

盛川灯ろう流し

毎年旧盆の8月20日に行われ、100年近く続く伝統行事。約500個の灯籠が河川敷に並べられ、訪れた市民は故人の名前や命日を記した灯籠に祈りをささげます。先祖の霊を弔う灯りが川面に映え、幻想的で厳かな鎮魂の儀式です。

日頃市(ひころいち)太鼓

旧日頃市中学校では校区各地区に伝わる郷土芸能の伝承に力を入れていました。令和2年3月に市立第一中学校と統合し閉校となりましたが、自分たちの郷土芸能に誇りを持ち、継承してゆく子どもたちの活動は続きます。
※この事業は、「(公財)東京観光財団 地域振興助成事業 助成金 」を活用して実施しています。

次回の特集は

板橋区まちあるき特集「志村エリア」を公開します。お楽しみに!