特集

石神井川の桜並木の未来を創造する「さく×labo」プロジェクトSaku x labo project to preserve rows of cherry trees along the Shakujii River for future generations

厳しい環境下で寿命が近づく板橋十景「石神井川の桜並木」。桜を楽しみながら次世代に桜を残したい、そんなプロジェクト。

-目次-

プロジェクト紹介Project Introduction

板橋区を代表する観光名所“板橋十景”に選定されている“石神井川の桜並木”。

花見の季節になると、中板橋付近から加賀付近まであわせて1000本を超える桜が美しく咲き誇り、板橋区民にとって、日常に溶け込んだ原風景となっています。

そんな、石神井川の桜並木に寿命が近づいていることを知っていましたか?
板橋区観光協会は、平成30年から、中板橋エリアの桜並木をライトアップし、観光資源としてもPRをしてきました。しかし、近年になり、都市部ならではの生育環境(樹間が狭い・植えますが小さい等)や桜の高齢化により、状態が悪くなっている桜も多く、どのように桜並木を後世に残していくか、という課題を抱えています。

桜並木を守る活動は急務ですが、持続性が求められ、活動を中長期的に支えてくれる・応援していただける方の存在が必要不可欠です。しかし、桜並木の現状をきちんと地域の皆さまへお伝えできていないという、そもそもの課題が存在します。
そのような課題を解決すべく、板橋区観光協会は、石神井川の桜並木を守り、次世代へ残していくために「さく×labo*¹」プロジェクトを立ち上げました!板橋区観光協会がハブとなり、地域全体で桜の見守り体制づくりをしていきたいと考えています!

まずは、地域の皆さまへ、石神井川の桜並木の課題と魅力に気づいていただくことを第一の目標とし、地域のインフルエンサーや区外のプロボノワーカーたちと桜にまつわる“面白いこと”を行い、保全活動について発信する活動を進めていきます!

そして、”面白いこと”をきっかけに、桜並木を中長期的に支えてくれる・応援していただける方・コミュニティを生成していきますので、是非ご興味ある方は引き続きチェックしてください。

ITABASHI SAKURA WEEK 2023ITABASHI SAKURA WEEK 2023

ITABASHI SAKURA WEEK 2023

新型コロナの影響で中止となっていたライトアップを再開し、桜並木の魅力を感じていただくとともに、桜を素材・題材として地域の様々な活動をされている方と協力して実施するマルシェやワークショップ、イベントを実施していきます。

開催期間:2023年3月23日(木)から4月8日(土)

開催場所:中板橋商店街周辺・一部ワークショップは加賀エリアで実施

内容

1.ライトアップ 3月23日(木)~4月5日(水)
新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していた、ライトアップを再開します。

桜を愛すべきもの、守っていくべきものと感じてもらえるよう、美しく照らすだけでなく、弱った桜に色付けするなど趣向を凝らす予定です。

桜を楽しみながら、保全活動の重要性を知っていただきます。

2.「板橋石神井川桜リキュール」お披露目会
国産の果実やハーブのリキュールを製造・販売する東京クラフトリキュールが、剪定された石神井川の桜の枝を材料にしたオリジナルリキュールを完成させました。桜の香りがふんわり広がるオリジナルリキュールの完成を祝って、楽しく気軽に交流しましょう!

シンガーソングライターmiinaさんによる桜の歌もあります♬

<板橋石神井川桜リキュールお披露目会>

日時:4月2日(日)

17時入場開始・17時半一斉乾杯・ラストオーダー19時

会場:イルミCafe(https://illumicafe.com/)

会費:300円(さく×laboプロジェクト活動費)※現金のみ

【立食形式】お一人様につきワンドリンク・ワンフード必須です。

イルミCafeこだわりのオーガニックフードを楽しめます。お酒が飲めない方も、桜紅茶やオーガニックコーヒーで楽しいひとときを。

※要事前申込 下記フォームよりお申込みください。

詳細・申込はこちら



3.サクラマルシェ 
日時:3月26日(日)11時~18時(予定) 場所:中板橋商店街山中橋付近 

桜を「見て、食べて、体験して」楽しむマルシェ。

桜を素材にした、あるいはモチーフにしたクラフト・食品・アートが6店舗以上並び、桜の多様な楽しみ方をご紹介します。

また「さく×labo」メンバーである「いたばしデザイン同好会」によるオリジナルグッズ第一弾(トートバッグ・缶バッジ)の数量限定販売や、高島平で活動している木工房Asukayama Worksを講師に、生育環境改善や老朽化により伐採された桜の枝を材料として、書いた絵をその場で焼き付けるオリジナル根付クラフトワークショップを開催します。

4.桜を満開にしようプロジェクト
桜のメッセージカードにあなたの“桜への想い”を書いて教えてください。

いただいた想いは、イルミCafeの一面ガラス張りの窓に貼りだします。窓をメッセージカードで埋め尽くして満開にしましょう!

5.桜染めワークショップ
4月8日(土)、Japan texture × Stylish designをコンセプトに板橋にアトリエを構えるA*kaで桜染ワークショップを開催します。石神井川の桜を染料に使用し、手ぬぐいを染めます。

桜の種類、状態、煮込む回数によって桜色の深みは変わります。桜の色と香りを全身で味わいながら春の染めを楽しみましょう。

※有料・要事前申込 下記フォームよりお申込みください。

詳細・申込はこちら

ITABASHI SAKURA WEEK 2023 レポート 前編

2023年3月23日(木)~4月8日(土)まで開催しておりました「ITABASHI SAKURA WEEK 2023」が無事終了しました。

ご来場いただいたみなさん、SNSなどでコメントをいただいたみなさん、ありがとうございました。

このイベントは石神井川の桜並木を守り、次世代へ残していくためのプロジェクト「さく×labo」の第一弾企画です。

板橋区観光協会がハブとなり、板橋区内外で活動をされているみなさんとたくさんの出会いがあり、今回の企画を実現することができました。

改めてご協力いただいたみなさんにも改めてお礼を申し上げます。

ここで当日の様子を少しお届けしたいと思います。



1.ライトアップ 3月23日(木)~4月5日(土)

新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していたライトアップを再開!

久しぶりのライトアップに連日、たくさんの方にお越しいただきました。
美しく照らされた桜並木の中で、青っぽいライトに照らされていた桜に気づいた方もいらっしゃるのでは?
実はこの桜は他の桜と比べて弱っているのです。

都市部によくある、植え桝がせまい、隣の桜と近く日照不足といった生育環境や、そのせいで老朽化が進み、元気なら生えないはずのキノコが生えていたり・・・

毎年美しい姿を見せてくれる桜ですが、本当はとても苦しい状況にあります。

それをライトアップの色で表現をしました。



4月2日(日)「板橋石神井川桜リキュール」お披露目会

保全のためにやむを得ず伐採された石神井川の桜を使った枝を材料にオリジナルリキュールを制作しました。

リキュール作りにご協力いただいたのは、東京クラフトリキュールさんです。

完成したのがこちら!
みなさん写真を撮ったり、有機野菜を使った料理をおつまみに会話も弾んでいるようでした。
このおしゃれなラベルのデザインはいたばしデザイン同好会さんによるもの。

完成を記念して、中板橋にあるイルミCafeでお披露目会を開催しました。

まずは「板橋石神井川桜リキュール」で乾杯!

桜の香りがただようリキュールに、桜の塩漬けが浮かべてあり、見た目もとってもかわいい!
乾杯の後は石神井川の桜がどんな状況にあるか、クイズも交えてご紹介。

最新の樹木診断で何らかの処置が必要とされた桜は全体の何割か?という問題があったのですが、全体の6割が処置が必要という正解を聞いて、みなさんとても驚かれていました。

そしてお披露目会を大きく盛り上げてくださったのがシンガーソングライターのmiinaさん。

森山直太朗さんの『さくら(独唱)』から始まり、オリジナル曲を披露してくださったのですが、なんと桜をテーマにした書き下ろし曲も!!!

すてきな歌声に会場内もあたたかい雰囲気に。

お披露目会にお越しいただいたみなさんは初対面の方がほとんどだったと思うのですが、

時間がたつにつれて会話も生まれて、とてもアットホームなイベントになりました。

そしてイルミCafeの入り口には別の“桜”も花を咲かせていました。

板橋区観光協会のInstagramや3月26日(日)に開催したサクラマルシェ、そしてイルミCafeで募集した桜への想いを、

お店の入り口に貼らせていただきました。
桜にまつわる思い出や桜を大切にしたいという思いが伝わってくる、とっても素敵な“桜”が咲きました!
「ITABASHI SAKURA WEEK 2023」レポート前編、いかがでしたか?

後編では「サクラマルシェ」と「桜染めワークショップ」についてお届けします。

■イルミCafe

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■東京クラフトリキュール

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ITABASHI SAKURA WEEK 2023 レポート 後編

2023年3月23日(木)~4月8日(土)まで開催しておりました「ITABASHI SAKURA WEEK 2023」が無事終了しました。

今回は後編として、3月26日(日)開催のサクラマルシェと4月8日(土)開催の桜染めワークショップについてお届けします。



3月26日(日)サクラマルシェ

中板橋商店街 山中橋付近で開催した「サクラマルシェ」。“桜を「見て、食べて、体験して」楽しむ”をテーマに、桜を素材に、あるいはモチーフにしたクラフトや食品、アートが並び、桜の多様な楽しみ方をご紹介しました。

実はこの日あいにくの雨・・・。そんな天候の中でも桜を見に商店街を訪れたみなさんや、イベントの告知を見て「サクラマルシェ」に立ち寄ってくださったみなさん、本当にありがとうございました。
出店いただいたみなさまをご紹介します。

【いたばしデザイン同好会】
東京都板橋区をテーマにアイテムを作り、地域のみなさんをゆるくつなげるオフ会を開催されています。今回の「さく×labo」プロジェクトにも大変ご協力いただきました!

「ITABASHI SAKURA WEEK 2023」のオリジナルグッズも販売されており、この売り上げの一部は本プロジェクトの運営資金とさせていただいています。

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【東京クラフトリキュール】
板橋区にあるリキュール蒸留所。「板橋石神井川桜リキュール」やクラフトジン、夏みかんのお酒などの試飲とハイボールを販売。

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【若松屋酒店】
板橋区高島平にある地酒専門店、若松屋酒店。桜といえば日本酒!ということで日本酒の一杯売りや、“板橋のいっぴん”にも選ばれている「高島平ビール」を販売。

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【time spotアート教室】
さくらモチーフの風鈴づくりワークショップ。高島平のアート教室講師であり、ステンドグラス作家のMieさんがレクチャー。

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【sakurajuA】
ハンドメイドアクセサリー販売の他、キッズ向けのワークショップを開催

Instagram



それぞれのお店で新しい桜の楽しみ方を体感できる「サクラマルシェ」になりました。

また会場内では石神井川の桜の状況をまとめたリーフレットの配布や桜への思いを募集していました。
桜が危機的状況にあることや、日常に溶け込んだ桜の大切さを改めて実感していただけるきっかけになればうれしいです!

そしてこの「サクラマルシェ」のコーディネートをしてくださったのが高島平「time spot」管理人、そして高島平マルシェ実行委員会でもある篭谷さん。

保全の思いが一人でも多くの方に伝わること、そしてこの景色を継続して見られるようにする活動「さく×labo」プロジェクトに共感してくださった方の1人です。

床に人工芝をひいたり、ライトをつけたり、“マルシェ”という言葉にぴったりな会場が完成しました。本当にありがとうございました!

そして出店していただいたみなさんも、悪天候の中ご参加いただき、本当にありがとうございました。



4月8日(日)桜染めワークショップ

「ITABASHI SAKURA WEEK 2023」の最後は桜染めワークショップ。

A*ka.(アーカ)さんは板橋区で染物のアトリエショップを運営されており、ワークショップも開催されています。

今回は石神井川の桜を使って、手ぬぐいの桜染めを行いました。

ワークショップの前に桜の状況をご説明。参加者のみなさんは、「枝が垂れ下がっているのが綺麗だと思っていたけど桜も大変なのね~。」「ここは子どもが卒業した中学校の近くの桜並木の写真だ。」など思い思いにリーフレットにも目を通しつつ、熱心にお話を聞いてくださいました。

ワークショップ中は、柄をつけるために桜の形に縫ってみたり、ゴムで留めてみたり、皆さん和気あいあいとお話されながら真剣に作業されていました。「枝からピンク色が出るって不思議。」「煮込むだけかと思っていたけどお裁縫するとは。」といった意外性に関するお声や「今度は八重桜の花を使って塩漬けを作るワークショップがいいな。中々分けてもらえないから。」といった次回のワークショップを期待するお声もいただきました。

そして、完成した作品がこちら!!

枝の色からは想像できないような、かわいいピンク色に染まり、参加者のみなさんのオリジナリティあふれる作品が完成しました。

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「ITABASHI SAKURA WEEK 2023」のレポートを前編・後編に分けてお届けしました。

「さく×labo」プロジェクトには板橋区観光協会だけではなく、板橋区内で活動されているみなさんにもご参加いただいています。

アイデアを膨らませていくだけではなく、「こういう企画だったら〇〇さんが得意だよ!」「これは〇〇さんにお願いしてみるね」と、どんどん輪が広がっていることを実感しています。

「さく×labo」プロジェクトはまだ始まったばかりです。

この輪をどんどん広げていきながら、石神井川の桜を守り、一緒に楽しい時間を過ごせるようなプロジェクトを続けていきます。

今後もプロジェクトに関する発信をしていきますので、ぜひ板橋区観光協会のTwitterのフォローをよろしくお願いします。

Twitter

桜の保全活動には正解がなく、その地域の環境や桜の状態によって活動をカスタマイズしていく必要があります。ですので、区及び専門家や地域住民の皆さまと「桜並木を守る」という目標に向かって、活動をしていきたいと考えています。

保全活動を中長期的に応援いただき、地域全体で桜の見守り体制を整備できるよう、当協会が主導となり、様々な取組をしていきたいと考えています。皆様のご協力をお願いし、ご参加をお待ちしております!



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番外編!メンバー紹介

「さく×labo」プロジェクトのメンバーは、板橋区観光協会を中心に、板橋をメインに活動されているインフルエンサーやプロボノワーカーで構成されています。それぞれの専門性を活かし、「石神井川の桜並木保全のため、一緒に面白いことをしよう」という思いで活動が始まっています!コアメンバーについて紹介していきます。



\COMING SOON!!/