特集

板橋エリア特集Itabashi Area Special

区内各エリアの魅力をお伝えする「エリア特集」。今回は旧中山道の板橋宿があり、板橋区役所や都内有数の人気商店街《ハッピーロード大山》を擁する「板橋エリア」をお届けします。

-目次-

《一龍食堂》 午前7時の焼魚定食Ichiryu Restaurant

先代からもう65年に渡り地元に愛される定食屋さん。朝7時の開店からあつあつ焼き魚のごはんが食べられます。

焼魚の付かない「朝定食」は午前10時まで、煮物や納豆などを中心に日替りメニューでなんと310円。銀さけ、真ほっけ、塩サバなど単品の焼魚は300円で追加できます。昼の「日替り定食」にはその日の焼魚が付いて500円。

料理は必ずその日の朝に仕込み、ご主人は早朝4時の準備から店を閉めて片付けを終えるまで立ちっぱなしで腰掛けるヒマがないとのこと。それでも自ら手作りすることで手頃な値段で手頃なものを提供できればいいとおっしゃいます。

誰もがほっとする家庭の味、正しい日本の食事を求めて、最近は若い女性客も増えたそう。来るたびに必ず食事の写真を撮り、「ちゃんとしたもの食べてるから安心してくれよ」と、入院している奥様に写メを送るご常連のお客様もいらっしゃるのだそうです。
お酒の提供は13時から閉店までの1時間のみ。煮物だけ4種類も頼んで日本酒を1本(合計700円!)なんて方もおいでになるとか。とってもリーズナブルなのに、なんだかとっても贅沢な気分に浸れます。
Information

一龍食堂

所在地:東京都板橋区氷川町1-1
営業時間:7時 ~ 14時
定休日:日曜日
電話番号:03-3961-1990(営業時間中は電話に出られません。ご用の方は留守番電話にメッセージをどうぞ)

《板橋交通公園》 映えるレトロ車輛でノスタルジックを楽しむ Itabashi Traffic Park

子どもたちが安全に交通ルールを学べるよう作られた施設が板橋交通公園です。園内では自転車・ゴーカート・三輪車・補助輪付き自転車を貸し出しており(無料)、横断歩道や信号機などが設置されたコースで楽しみながら交通安全を身に着けることができます。
園内には役目を終えた都電(路面電車)や都バスの車輛が展示され、それぞれ車内を見学することができます。(2022年2月現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため都電・都バスエリアを一時閉鎖しています)
SNS映え間違いなしのレトロ車輛でノスタルジックな撮影を楽しむのも素敵です。小さな子どもたちから家族連れ、おとなもみんなが楽しめる気持ちの良い公園です。
Information

大山西町21-1 板橋公園内
TEL:南部土木サービスセンター地域連携係:03-3579-2532

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《ハッピーロード大山商店街》 エリアを代表する人気のアーケード商店街Happy Road Oyama Shopping Street

560mものアーケードにおよそ220の店舗が並ぶ全国でも有数の商店街です。魚屋、青果店、金物屋、~、靴屋、etc.・・・。ここで揃わないものを探す方が難しそう。特に週末にはおよそ3万人ものお客様が訪れお買い物や食事を楽しんでいます
また、安全な商店街を目指して防犯カメラの設置や、国交省の道路占用の許可基準緩和措置により、原則毎週日曜アーケード内にテラス席が並ぶ「ハッピーロード大山テラス事業」を開始、商店街として全国初となるポイントカード制度など、先進の取り組みを導入・実践しています。
中でも、今年で16年目を迎える《全国ふるさとふれあいショップ「とれたて村」》は、全国9の市町村と直接契約を結び、新鮮なとれたて野菜や地方の特産品などを販売しています。

ここでは店舗での販売だけに留まらず、ふるさとイベントの開催(※)や参加市町村へのツアーの実施(※)、また、産地からの修学旅行生徒の販売体験受け入れや、板橋区の小・中学校全校への給食食材の供給など、都会と産地を結ぶ「ふれあいの拠点」として活発な交流が行われています。(※コロナ禍前)
Information

ハッピーロード大山商店街

所在地:東武東上線大山駅南口から川越街道周辺
営業時間:各店舗による
定休日:各店舗による
電話番号:03-3958-8686(ハッピーロード大山商店街振興組合)
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《JR板橋駅》 30メートル3区の旅JR Itabashi Station

言わずと知れた板橋区の玄関口・JR板橋駅。都営三田線や東武東上線との乗り換えで通勤通学に利用する方も多いことでしょう。さてこの板橋駅、東口に降りるとそこは北区なのをご存じの方は多いはずですが、では、ホームの半分以上が豊島区(上池袋)なのは、知っていましたか?
階段を上がってホームに出れば、30m行くうちに板橋区、北区、豊島区の3区を歩くことができるのです。ぜひ一度、地図を拡大して区界の位置を確かめてみてください。ちなみにJRによる正式な駅の所在地は北区滝野川7丁目となっています。
現在、板橋駅西口は大規模な再開発事業の真っ最中で、駅西口出口も仮設の通路が使われています。数年後には駅前広場に面してなんと38階建ての高層ビルが建つ予定です。板橋の玄関口がどんな姿に変わるのか、楽しみですね。

※このイメージパースは現計画設計図面を基に描き起こしたものであり今後の行政協議・設計検討によって変更する可能性があります。
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JR板橋駅

JR板橋駅開業年月日:明治18年3月1日
駅住所:東京都北区滝野川7丁目

《観光センターの「縁切り榎」》 あのパワースポットの元祖がここにSpiritual place Enkirienoki

板橋随一のパワースポットとして連日多くの方が訪れる「縁切り榎」。「悪縁を絶ち良縁を結ぶ」と言い伝えられているその榎は、実は3代目のもの。
寛政6年(1794年)にまとめられた江戸の地理調査にも記載されている初代の縁切り榎は、当時すでにそのパワーが広く知られていました。文久元年(1861年)に皇室から将軍家に嫁いだ和宮は、わざわざ迂回路を工事しすぐ傍を通ることを避けたほど。
その後、明治17年の板橋宿の大火で類焼し黒く焼け焦げた古株のみが残りましたが撤去はされず、その姿のまま人々の願いや祈りの対象として存在し続けました。
今はここいたばし観光センターと郷土資料館に展示されている初代の縁切り榎。現在の3代目縁切り榎まで、江戸、明治、大正、昭和、平成、そして令和と、しあわせを願う人々の篤い信仰を集め続けています。
Information

いたばし観光センター

所在地:東京都板橋区板橋3-14-15 板橋地域センター1階
営業時間:9時 ~ 17時
定休日:火曜日(休日の場合はその翌日)、年末年始
電話番号:03-3963-5078

《氷川つり堀公園》 のんびり浮きを眺めて無心のときを過ごすHikawa Fish pond Park

ゆったりのんびり日向ぼっこしながら釣り糸を垂らせば、いつの間にか忙しい日常を忘れ、ふと気が付くと無心に自分を見つめなおす、そんな隠れた人気スポットがここ氷川つり堀公園。
施設の利用は無料で、釣り竿などの道具や椅子も無料で借りられるので、餌だけ用意してフラッと出かけることができます。
釣れるのは和金・タナゴ・クチボソ・ウグイ、それにフナ。空いているときには、係の方に道具の使い方や釣りの指導をしてもらえるかも。
街中にぽっかり開いたエアポケットのような、静かで落ち着きのある空間。ちょっとした散歩にもぴったりで、春には満開の桜の下で贅沢な釣りも楽しめます。
Information

氷川つり堀公園

所在地:東京都板橋区氷川町21-15
営業時間:9時 ~ 16時
定休日:第1、3、5木曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始
電話番号:03-3579-2532(板橋区役所南部土木サービスセンター)
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《梅の湯》 気持ちまでキレイになる路地のオアシスPublic bath Umenoyu

典型的な宮型銭湯の造りで、唐破風の立派な屋根を持つ風情ある建物が素敵です。
細い路地の突き当りにあり、小径を往くそのアプローチも神社の社殿に向かう参道に似て、入浴前に気持ちも清まるようです。
Information

梅の湯

所在地:東京都板橋区仲宿22-6
営業時間:15時30分 ~ 23時
定休日:第1・第3水曜日
電話番号:03-3961-8378
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《中板橋商店街》 半径12mのおかずパラダイスNakaitabashi Shopping Street

お買い物天国・中板橋商店街の中でもひときわお惣菜の買い物が楽しいのがこの通り。何と半径12mの範囲に焼き魚、煮物各種、天ぷら、漬物店など、毎日の食卓が手軽で美味しく便利になるお店が揃っています。
■ 日乃出屋(焼き魚・煮物など)

この日の焼き魚は名物の特大にしん塩焼、さば塩焼、鮭かま焼、さんまの開き、まぐろ味噌漬け焼、銀だら照焼、黒鯛の照焼、イカの照焼などなど。豊富な種類の焼き魚がとても手頃な価格で揃います。
焼き立ての魚がどんどん並び、どんどん売れていきます。夕方には売り切れていることも。田舎煮やきんぴらごぼうなど、煮物・炒め物も各種揃います。
区の鳥「ハクセキレイ」も日乃出屋の卯の花が大好き。おこぼれを目当てに毎日お店にやって来ます。
Information

日之出屋

所在地:東京都板橋区中板橋17-1
営業時間:10時 ~ 18時
定休日:不定休
電話番号:03-3961-0653
■ 坂井善三商店(漬物専門店)

先代の名を守り続ける漬物専門店は、定番の一夜漬けから和風ぴくるすに珍しい野菜まで、バリエーション豊富なお漬物のワンダーランド。
何にしようか迷ったら、先代・坂井善三さんのご実家「坂井醤油」に由来する新潟の醸造所で作られたコクのある醤油「良寛ひしお」を使用した人気商品、「長芋甘口醤油漬け」をまずはお試しを。きっとこのお店の真価をお分かりいただけるでしょう。
創業以来70年守り抜いてきた伝統のぬか床で漬ける昔ながらのすっぱい糠漬けも、特製ジュレと仕上げたオシャレな「柚子ジュレトマト」も、幅広く愛され地元の人たちの心の拠りどころになっています。
Information

坂井善三商店

所在地:板橋区中板橋15-13
営業時間:11:00 ~ 13:30 / 14:30 ~ 18:30
定休日:火曜日、毎月最終月曜日
電話番号:03-3961-8924
■ サンエー(各種お惣菜)

知る人ぞ知る中板橋の至宝、街の名店がお惣菜やさん「サンエー」。冷蔵ショーケースいっぱいに並んだ煮物、和え物、サラダ、煮豆など、ご主人手作りの絶品お惣菜が毎日十数種類も並びます。

新鮮で美味しいおかずを求めて開店直後から行列ができ、早い日にはお昼過ぎに売切れ終いになってしまうこともあります。夕方しか通らないので営業しているのを見たことがないという人も。
ご主人は毎朝2時半起きで3時半には店に来て、開店までにすべてを仕込みます。ちょっと味見してみる?と少しづついろんなおかずを試食させてくれるのでついついたくさん買い物したくなります。
Information

サンエー

所在地:板橋区中板橋15-14
営業時間:11時00分 ~ 売切れまで
定休日:不定休
電話番号:03-3961-8924
文・写真=小笠原 努

次回の特集は

「赤塚」「板橋」「志村」「高島平」「常盤台」(50音順)の区内5エリアから、毎回一つのエリアにフォーカスしてその魅力をご紹介する「エリア特集」。
第3弾は区の中心に位置し、名所旧跡と工業地域の顔を併せ持つ「志村エリア」をお届けします。次回の特集もお楽しみに。