特集

志村エリア特集 Shimura Area Special

区内5つのエリアから1つをピックアップしてその魅力をお伝えする「エリア特集」。今回は区の中心に位置し、名所旧跡とスポーツ、工業地域の顔を併せ持つ「志村エリア」をお届けします。

-目次-

中山道の新旧ランドマークNew and old landmarks on Nakasendo



《志村一里塚》往時と変わらぬ場所に残る、中山道三番目の一里塚
400年以上に渡り中山道を往く旅人の道しるべとなり、木陰で休める場所を提供するなど時代と人々を見つめてきた志村一里塚。都内では2ヶ所のみ現存しており、 135ヶ所あった中山道の一里塚も、残っているのは岐阜県内に一か所と志村一里塚だけ。さらに、街道の両側に対で残っている希少性もその価値を高めており、大正11年には国の史跡に指定されています。
Information

志村一里塚

所在地:東京都板橋区志村1-12・小豆沢2-16(国道17号線・志村一里塚交差点)



《巣鴨信用金庫 志村支店》現代のランドマークは「虹のミルフィーユ」
中山道(国道17号線)を行き来する人なら誰しもが目に留め、デザイン会社の建物かな、建築会社かな、と思いを巡らすカラフルなビルは、2011年にリニューアルオープンが完成した巣鴨信用金庫の志村支店。

フランス人女性の建築家エマニュエル・ムホーさんがデザインを手掛け、利用するお客様に喜んでいただき地域が明るくなるようにと「虹のミルフィーユ」のコンセプトが出来上がりました。一つひとつの層は大きさ、段差がそれぞれ異なり、観る場所によってさまざまな表情を見せます。12色の層が重なって全体のハーモニーを奏でる様はまさにフランス菓子のミルフィーユ。フランス人デザイナーらしい軽やかで色彩豊かなイメージが道行く人びとの心をはずませます。

Information

巣鴨信用金庫 志村支店

所在地:東京都板橋区小豆沢1-13-8
営業時間:9時~15時(窓口)
定休日:土・日曜、祝日(ATMは利用可能)
電話番号:03-3960-2131

駄菓子屋ゲームと駄菓子屋とThe Candy Store Game and the Candy Store



《駄菓子屋ゲーム博物館》コインゲームの聖地で時を忘れて夢中になる
板橋区立美術館 (東京23区初の公立美術館!)、郷土資料館を始め区内には様々な博物館がある中で、決して欠かしてはならない超人気スポットが駄菓子屋ゲーム博物館。

機械マニアの倉庫のようなヴィンテージなゲーム機が所狭しと並んでいます



昭和の駄菓子屋の店頭にあったレトロゲームが所狭しと、その数48台 (取材時)。倉庫には同じくらいのゲームが保管されており、修理、メンテナンスをしながら店内の機械と入れ替え、何度も訪れても新しいゲームとの出会いがあって飽きることがありません。
入店料金は300円で、受付でコインを10枚受け取ります。このコインでゲームをプレイし、ゲットした当たり券はメダルに交換してさらにプレイするも良し、店内の駄菓子コーナーから好きな駄菓子と引き換えることも。駄菓子は直接購入もできますよ。

誰もが思わずアツくなってしまいます

メダルキープもできます。300円でこれだけ楽しめる区民はシアワセ

Information

駄菓子屋ゲーム博物館

所在地:東京都板橋区宮本町17-8
営業時間:土日祝日10時~19時 /平日14時~19時
定休日:火・水・木曜日 (祝日の場合は営業)
入場料:300円(2歳以上共通、ゲームメダル10枚付き、当日に限り再入場可能)


《田中菓子店》いまも子どもと家族のそばにありつづける

圧倒的な品ぞろえが整然と並ぶ



開店して74年になる通称「トンネルマーケットの駄菓子屋」。御年94歳のご主人、田中さんは今も元気に店を切り盛りなさっています。
「昔は学校が終わった子が小銭を握りしめて集まってきて、マーケットにも子どもたちの声が響いていたけどね。今は子どもが少ないから。最近は子どもと一緒の家族連れで来てくれる人が多いよ。ぼくもこの子くらいの頃よく通ってたんですよ、ってお父さんがいるとやっぱり嬉しいね。」
お出掛けの前にちょっと立ち寄って子どもと一緒にお菓子を選び、子どもたちはそれを楽しみにいい子でお父さんお母さんについてゆく、そんなご家族を多く見かけます。
「こういう店を懐かしがって来てくれる大人が増えましたね。おとなの人は、あ、あれがある、あれも懐かしい、あんなのあったなーって、たくさん買ってくれますよ。それをそろばんで計算して、商品の陳列や仕入れで、ボケてなんかいらんないよ。」
Information

田中菓子店

所在地:板橋区志村1-35-10 第一ストア(通称トンネルマーケット)内
営業時間:営業する日はだいたい、10時30分 ~ 18時ころ
定休日:不定休(用事がなければ開けています)

上質なテイクアウト、持ち帰りの逸品Quality takeout and to-go items.



《飯綱》エリア御用達、安定と安心の居酒屋さん

「鮮魚の刺身盛り合わせ」(1~2名様分、税込1620円) この日のお刺身(左下より時計回り) イサキ、スマカツオ、〆サバ、ハマチ、ソイ、真アジ、真鯛、アオリイカ



志村周辺で働く人なら知らぬひとはいないのではという、永く地域に親しまれている名店。鮮度抜群の魚が自慢で、平日夕方4時の開店時間になれば待ってましたとばかりにご近所の方々がご来店、まずは一杯喉を潤しながら今日は何が良いの?と尋ねる姿が見られます。じきに会社員の方々が来店し始めると、気が付けばあっという間に店内は満席に。皆が気取らず心から楽しんでる様子が伝わってくる、そんな地域の愛され居酒屋さんです。
なかなか外食がしにくい時期でもご自宅で手軽にお酒を楽しんでもらいたいと作られた、持ち帰り用の「鮮魚の刺身盛り合わせ」。いけすのカワハギなども含め旬の魚を厳選した8品と充実した内容に加え、見た目も楽しんでもらえるように赤白の刺身の彩りやツマのあしらいにも気を配って、このまま食卓に並べてもお酒や食事が華やかになる一品です。

板橋のいっぴんにも選ばれている「手羽先詰餃子」 (持ち帰り4本セット660円、店内2本418円)

Information

飯綱

所在地:東京都板橋区小豆沢2-17-7キャッスルマンションB1F
営業時間:月~金 16時~23時 (L.O. 22時15分)、土 15時~23時 (L.O. 22時15分)、日・祝 15時~22時 (L.O. 21時15分)
定休日:無休(年末年始・お盆を除く)
電話番号:03-3967-0317


《季節料理と蕎麦 よし田》旬を味わう和の逸品でちょっと贅沢を

「季節の特製弁当」(1人前・税込2700円)※ご注文は前日14時まで



季節ごとにいちばん美味しい食材を選び、腕利きの職人が素材の旨味を最高に引き出す調理で仕立てた旬の逸品料理が評判の和食店。全国から取り揃えた日本酒に手打ちの蕎麦と天ぷらも、酒飲みや美味いもの好きなら垂涎のお店です。毎朝仕込みを行い、のど越しの良い仕上がりのお蕎麦はランチタイムにも大人気。

「季節の特製弁当」は、お店でも好評の自慢の料理を約16品ほど盛り込んだ、時季を体現する人気のお弁当です。 (※ご注文は前日14時まで)

冬の美味をぎゅーっと集めたこの日のお弁当は、蓋を取れば一目で素材の良さと手間を惜しまぬ贅沢が伝わります。一品一品、味わいを想像しながらご覧ください。(左上のマスから時計回りに)だし巻き卵、あちゃら漬け(九州名物の漬物)、合鴨のロース、カレイの黒糖煮、海老の旨煮。信田巻き、大根・かぼちゃ・さつまいも・菜の花、海老いもの煮物、鯛しんじょう。和牛のすき焼き、そしてほたての炊き込みご飯。

これからの季節、お花見に、行楽に、これさえあればお出掛けがぐっと華やかで贅沢になること間違いなし。

人気の夏季メニュー「加茂なすの冷やかけそば」

Information

季節料理と蕎麦 よし田

所在地:東京都板橋区小豆沢2-15-8
営業時間:11時30分~14時 (L.O.13:30)/17時~21時30分
定休日:無休(年末年始を除く)
電話番号:03-3966-5522
文・写真=小笠原 努
※記事でご紹介しているメニューや料金などは取材時のものです。詳細は各店のホームページ等でご確認ください。


板橋エリア特集は

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次回の特集は

「赤塚」「板橋」「志村」「高島平」「常盤台」(50音順) の区内5エリアから、毎回1つのエリアにフォーカスしてその魅力をご紹介する「エリア特集」。
第4弾は5エリア中最大の広さで大規模団地を擁し、住宅地域の顔と産業拠点の性格を併せ持つ、近年発展著しい「高島平エリア」をお届けします。次回の特集もお楽しみに。